梅岩寺は、寛朝が長徳年間(995-998)に開山した
真言宗の古刹です。
龍光山と号します。
永禄年間(1558-1569)金剛寺八世・良淀が中興、
慶安2年(1649)には江戸幕府より寺領5石の
御朱印状を拝領したといいます。
境内には弘法大師の像と足形が祀られており、
足形を踏めば四国八十八ヵ所の巡礼に匹敵する
功徳があると言われています。
多摩八十八ヶ所霊場46番、
奥多摩新四国霊場八十八ヶ所70番です。
山号 龍光山 寺号 梅岩寺 宗派 真言宗豊山派
(青梅村)梅岩寺
村の北山下にあり、龍光山と號す、臨済の禅宗、村内金剛寺の末、
御朱印五石の寺領を附せらる、客殿五間半に七間、本尊虚空蔵、開山開基詳ならず。
扇松。山上にあり。
「新編武蔵風土記稿」より
梅岩寺(竜光山能満院)
青梅・仲町にあり、本尊は虚空蔵菩薩である。
長徳年間(九九五~八)寛朝の開山。寛仁年間(一〇一七~二〇)阿部郡司源広の創立と伝え、
永禄年間(一五五八~六九)金剛寺八世・良淀を中興開山としている。
後、長い間無住。文化年間(一八〇四~一七)海弁が法流開基第一世として本堂庫院を整備した。
間もなく安政四年(一八五七)三月十八日、上町より出火し山伝いに延焼、為に堂字すべて焼失し、
現在の建物は昭和十年九月落慶のものである。
慶安二年(一六四九)五石の朱印状を受けた。
境内には天明五年(一七八五)の北向き地蔵はじめ千供養塔(延享元年・一七四四)、文化十四年
(一八一七)普門晶十五万巻供養七観音塔他、石造建造物が多く、
境内から裏山にかけて西国三十三観音の写しもある。
前庭の「しだれ桜」は市天然記念物である。
「青梅市史」より